マカオ執行委員会・総会・創作者セミナーがマカオにて開催

APMAニュース

2019年11月27-28日、マカオでAPMA執行委員会、総会及び創作者セミナーが開催された。27日執行委員会ではMACAの会長兼CEOでAPMAメンバーでもあるYan Ung氏からMACAがマカオ放送局との長年の交渉の末、成功裡に許諾契約を締結したことの報告があり、APMAから関係機関への数次にわたる要請書簡提出を通じた支援に感謝の意が示された。

APMA執行委員会はAPMAの運営と活動に充てるため執行委員の拠出による独自予算を持つことに合意した。

28日総会及び創作者セミナーでは、都倉会長のAPMA年間活動報告に続き、創作者セミナーが開催された。創作者セミナーでは香港大学法学部Alice Lee准教授がAPMAの委嘱による「音楽業界における著作権買取:アジア太平洋地域の比較(オーストラリア、香港、インドネシア、日本、マカオ、韓国、タイ、ベトナム)」調査報告が行われた。

Lee准教授は各司法管轄域における著作権法と著作権買取慣行の調査結果を報告するとともに、これらの地域の法制と慣行の改善のための議論を促すために、5項目の推奨を行った。即ち

  1. 著作権買取契約の不公正な条件を規制する。
  2. 創作者に公正な報酬を得る権利を与える。
  3. 著作権買取契約の当事者に対し、不使用の場合に創作者が契約を取り消すことが出来るオプションを盛り込むことを要求する。
  4. 従業員の作品や委嘱された作品の場合:当事者間の公正かつ透明な取引を奨励する。
  5. 著作権問題に関する一般の意識を高めるために啓発キャンペーンを行う。

APMAはLee准教授には二次調査としてIndia, China, Taiwan, Cambodia, Singapore, Malaysia and the Philippinesの調査を委嘱する。

創作者セミナーでは「中国語圏及びポルトガル語圏における著作権保護」をテーマにパネルディスカッションを行い、マカオが中国語圏とポルトガル語圏のハブとして世界の音楽産業の発展に寄与することへの期待が述べられた。

創作者セミナーは「マカオ声明」を発表して終了した。

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